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カレーの本場インドの食生活って?

カレーの本場インドの食生活って?

スパイス料理のメッカ、インドの食生活に肉薄!

カレーに欠かせないスパイスの産出国インドでは、人々はどのような食生活を送っているのでしょう。
日本のカレーとインド料理は別物というのはカレーの種類で、申し上げました。
では、インド料理と日本のカレーはどう違うのでしょうか?
インド料理の定番から、なぜスパイスを使うようになったのかということまで、様々な知識をお届けします。

インド料理の定番って?

インド料理の定番って? 日本のカレーは、ご飯を盛ったお皿の上に、とろみのあるルーがかかっているのが一般的。しかし、インドではこのような食べ方をすることはほとんどありません。
インドのカリは単品のカレーではなく、いわば定食のようなもの。現在、インドで食べられているターリーという形式は、50センチほどのお盆の上に、金属製のカップに入った何種類かのスープやヨーグルト、サラダなどが乗っています。
他にもマトンを入れたローガン・ジョシュ、カッテージチーズが入ったマタール・パニール、野菜の団子を入れたマーライ・コフタなど名前も様々に変わります。


もうひとつ、日本のカレーとの大きな違いはその作り方。
日本のカレーは横須賀の海軍が取り入れた英国式のビーフシチューを下地においているため、たくさんの具を一度に入れ、とろみをつけてあります。
しかし、インドではたくさんの野菜や肉を一度に煮込むということはなく、具材を一品のみ使用するシンプルな作り。さらにブイヨンや小麦粉を使わないのでさらっとしています。
さらっとした食感、シンプルな具材…とこのような特徴は、日本の味噌汁と通ずるところがあるようです。


インド料理はどうしてスパイスを使うの?

どうしてインドやアジアの各国ではスパイスを多用した料理が作られるのでしょう?
その理由は、インドの気候。インドは熱帯地域に属するため、暑い中人々はどうしても食欲がなくなります。
夏バテを体験した人は分かるように、気温が高くなると内臓が弱まってしまい食欲がなくなります。

そこで登場するのがスパイス。
スパイスには食欲を増進させたり、消化を助けたり、胃腸を強くするような成分が含まれています。インドで使われているスパイスが、中国では漢方薬として使われているのを見ればその効果も分かるというもの。
つまり、インドのスパイス料理は食事でありながら、同時に薬でもあるのです。

この食事の源流は、なんと5,000年以上前のインドの医学書「アーユルヴェーダ」の中に散見されます。
インドのスパイスは長い歴史を持つ、いわば生きるための知恵なのですね。


厳しい戒律と菜食主義

インドの食生活を語るうえで、避けては通れないのが宗教の戒律問題。
インドで大きな勢力を誇るヒンドゥー教徒は、主神の一人シヴァの乗り物である牛は絶対に食べません。
また、同じくイスラム教では、不浄の動物とされる豚を食べることは禁忌とされています。さらに、ジャイナ教や一部のヒンドゥー教では徹底した菜食主義が取られています。
そのため、インドで食べられる肉は、羊や鶏が主流。たんぱく源として豆や乳製品が多用されます。
日本では、菜食主義というと味気ない野菜だけの料理と思われるかもしれませんが、そこは5,000年以上前からスパイスを熟知してきたインド。スパイスを巧みに使い、また乳製品や豆などを用いて風味豊かな料理を数多く作りだしています。
一度、インドの菜食主義者用の料理を食べてみたいという方は、インド料理店へ行ってみては?


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