おいしいカレー 本格カレー 梨花食堂 日本人が待っていた、本当のカレーがここに。

HOME > カレー大百科 > カレーの種類

カレー大百科

カレーの種類

カレーの種類

世界のカレー いくつご存知ですか?

日本のカレーが日本独自のものであるように、世界各国にはその国独自の、スパイスを使った料理が存在します。こちらでは、世界各国のカレーや、スパイス料理をご紹介いたしました。
現在は、日本にも各国のレストランが進出し、掲載されている料理も以前より身近なものとなっています。
気になるお料理がありましたら、早速出かけてみてはいかがでしょうか?

インド

インド

「インドのカレー」といっても、カレーの歴史でお話した通り、インドにはカレーとひとくくりにできる料理はありません。
ここでいう、インドのカレーは汁気の多いインド料理のこと。
さらに、インドの広さは日本の8.7倍、インドの北に位置するカシミール地方は、雪が多い地域であるのに対し、南インドのチェンナイなどは、平均気温が30℃近い熱帯地域です。これほど大きい地域のため、地域によって料理にも違いが出てきます。
こちらでは、便宜的にインドを北・西・東・南の4つに区切って特徴的な料理をご紹介してまいります。


インドのカレー

■北インド
ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の数が多いため、牛と豚はほとんど食用とされません。そのため、料理に使われるのは羊か鶏肉。しかし、一般家庭ではもっぱら乳製品と豆が蛋白源として用いられます。豆をことこととじっくり煮て、スパイスを効かせた料理はカレーにそっくり。また、乳製品を使いコクのある「パニール・カリー」は北インド地方のごちそうです。
■西インド
穏やかな気候で、フルーツや野菜が豊富に獲れるため、スパイスも比較的シンプルに使います。
フルーツを使ったものや、野菜や豆を使ったあっさりとしたカレースープ、煮込み料理が中心です。
■東インド
ガンジスやブラマプトラなどの大きな川があるため、豊富な魚が水揚げされます。北東部のベンガル地方では、ターメリックとジンジャーで味付けしたカレー風味の魚料理、「ダヒマアチュ」が伝統的な料理として食べられます。 また、野菜も豊富で豆料理の種類も豊富にあります。
■南インド
インドのほか地域と比べて気温が高い南インドでは、乳製品を使ったカレーではなく、のど越しがよくコクが出るココナッツミルクを多用した料理が多くなります。さらにスパイスの使い方も独特で、刺激と辛味の強い料理が多いのが特徴。また南インドでは海岸に面しているため、「マチリ」と呼ばれる魚のカレースープがよく食べられています。

スリランカ

スリランカ

南インドから近くの島、スリランカはインドのスパイス文化を受けて様々な料理が発展しました。食事の食べ方も、インドと同じようにスープのようなカレーを数種類用意し、大皿に盛られたご飯と一緒に取りわけて食べます。
スリランカでは、鶏肉のカレーがごちそうとされるほか、周りを海に囲まれているため、人々は豊富な魚介類をカレーの他にも、油で揚げて食べたりもするようです。
また、特筆すべきはスリランカ独自の食品「モルジブフィッシュ」。日本のなまり節や鰹節に似た干し魚で、スライスしたり、臼でつぶしてカレーなどの味付けに使います。コクと香りを料理に与えるという点では、鰹節と通じるところがあるのかもしれません。


パキスタン

パキスタン

インドの隣のパキスタンでも、インドと同様人々はスパイスをたくさん使った食生活を送っています。
インドのカシミール地方の「キーマカレー」に見られるような、ポロポロと崩れるドライカレーのようなカレーはあまり作られず、スープカレーのようにさらっとしたカレーが主となります。
中でも、クローブ、シナモン、ブラックペッパー、コリアンダー、ローリエ、カルダモン、ターメリック、赤唐がらしなどを使った「ビンディ・ マサラ」が有名。パキスタンの人々は、様々なスパイスを駆使して風味豊かなカレーを作り上げます。


タイ

タイ

タイではカレーを「ゲーン」と呼び、特徴は数多くのスパイスや海老の味噌、レモングラス、ナンプラーを合わせ、石のすり鉢や、臼でつぶして作るペーストを使うこと。
タイのカレーの特徴的な点は、ココナッツミルクと唐辛子、それにパクチー。
これらの食材の風味なくしてはタイカレーを語ることはできません。
これは、暑い気候の中でも、のど越しとコクを保ちながら食を進めるという知恵から生まれたもの。タケノコやフクロタケ、ナスやピーマンなど様々な食材をバランスよく摂取できるタイカレーは、非常に優れた食品といえます。


インドネシア(ジャワ)

インドネシア(ジャワ)

インドネシアは国民の90%はイスラム教徒という国柄、豚は食べず、また、バリ島ではヒンドゥー教徒が多いので牛は食べません。
一般の家庭では、レッドペッパー・ターメリック、カシューナッツなど様々なスパイスが常備されているのが普通。インドネシア・バリ島共に使われているのが唐辛子ペーストの“ザンバル”でこれを食卓に置き、好みに合わせて辛味を付け足します。
インドネシアやバリのカレーは全く辛みがなく、さらさらとしたタイプが一般的。

ジャワと言えば、「ジャワカレー」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、ジャワにもインドと同様「ジャワカレー」というものはなく、香辛料をいくつもすりつぶし、ココナッツオイルと混ぜて作る辛いスープで、魚や鶏などを煮る料理があり、これをカレーと呼んでいるようです。
この料理はご飯にかけて食べる点などでカレーとよく似ています。


イギリス

イギリス

世界で最初にスパイスミックスを作った国イギリス。
インドからカレーが最初に渡った国であるだけに、現在でもカレーは多くの人々に親しまれています。ただし、日本と違って一般家庭でカレーを作って食べるということはあまりしないようです。
イギリスのカレーは、小麦粉とカレーパウダーを加える欧風カレー。
使う肉は、鶏肉がほとんどで、豚や牛はあまり使われないようです。また、魚を使ったカレーもポピュラーでなく、レンズ豆やヒヨコ豆を使ったカレーが普及しています。


ポルトガル

ポルトガル

ポルトガル料理でカレーというと、意外に感じられる方も多いかと思われますが、日本人と同じような感覚でポルトガル人も、カレーを食べています。
大航海時代から近代にかけて、ポルトガルもまたアジアに拠点を持って貿易を行っていました。そのため、様々なスパイスを使った料理が発展し、現在一般家庭でも親しまれているのです。
カレーの仕上げに、オリーブオイルとコリアンダーを添えるのがポルトガル流の食べ方。海が近い国柄、カニや海老、魚を使ったカレーも人気があります。



ページの上部に戻る